キャバクラでよくある「指名かぶり」
キャバクラで働いていると、よくあるのが「指名かぶり」です。
指名かぶりとは、同時に複数のお客さんから指名が入ってしまうこと。
売れっ子キャバ嬢になれば指名がかぶる確率が上がるので、1時間(1セット)の中で複数のテーブルを回らないといけなくなる状況が、どうしても多くなります。
指名がかぶってしまった時には、お客さんの機嫌を損ねないためのフォローが何より大事。特にキャバクラ初心者のお客さんの場合、指名を入れたら1セットの時間内は指名したキャバ嬢がずっと席に付いていてくれると思い込んでいる人が多いんです。
指名がかぶったことで自分の席に付いてくれる時間が短くなるとわかれば、かなりガッカリされます。
指名かぶりした時の上手な対処法
人気のキャバ嬢にとって指名かぶりを避けるのは難しく、いかにお客さんに不快な思いをさせずにうまく切り抜けるか、というスキルが求められます。
ここからは、私も日頃から実践している、指名かぶりした時の上手な対処法をご紹介します。
お客さんが気に入りそうなヘルプ嬢に場をつないでもらう
自分を指名してくれたお客さんの好みや性格がある程度わかっている場合、好みのタイプや話題が合いそうなキャスト、普段から仲が良くて信頼できる子を自分で選んで、ヘルプをお願いするのがおすすめです。
ヘルプのキャバ嬢は、他のテーブルから指名された自分が席を離れている間に、お客さんのテンションを繋ぎ止めて機嫌良く過ごしてもらうという、とても重要なミッションを与えられています。
その時間にたまたま手が空いてそうだったからといった理由で、ボーイが適当に女の子を選ぶよりも、自分で選んで指名したヘルプの子の方がお客さんの好みに合う可能性が高いはず。
お客さんのテンションや満足度が下がってしまわないよう、指名客の好みにできるだけ近い女の子がヘルプに入れるように、可能な限りの根回しをしておきましょう。
ヘルプのキャバ嬢について「キャバクラでは『ヘルプ』の協力が不可欠!ヘルプのキャバ嬢の育て方」で解説しているので指名かぶりの時に上手に対処したいキャバ嬢は参考にしてください。
他の卓へ行く時に大げさに残念感を出す
ボーイから呼ばれたら、
「え~、行きたくない。私はまだこの席にいたい!」
「もっと◯◯さんとお話していたかったのに、残念だなぁ」
といった感じで可愛らしくダダをこねながら、大げさなくらいに残念感を出しましょう。
それでも結局は他の席へ行くわけなんですが、そこまで言われたお客さんは悪い気はしないもの。気分を良くして、笑顔で送り出してくれることが多いですよ。
付け回しの時間をボーイに調整してもらう
お客さんの性格やタイプに合わせて、各テーブルごとの付け回し時間を調整してもらうのも有効な方法です。
指名がかぶってしまって、1時間の中で何人ものお客さんの席を回らなくてはいけない場合、1人のお客さんの席にいる時間はせいぜい10分程度。必ずしも全てのお客さんに対して平等に時間を割り振るのが正解ではなくて、あえて差をつけることでうまくいくケースも多いんです。
こうした微調整をすることで、クレームやトラブルはグンと減らせます。
長時間席にいることができないことを素直に伝える
せっかく指名をしてもらったのに、長時間席にいることができないのだと最初に素直に伝えるのもアリです。
指名がかぶることはキャバクラではごく普通のこと。ルール違反でも何でもありません。
どうしても拗ねるお客さんには、次に来店する時は指名が被りにくい曜日や時間帯を狙ってもらうなど、事前調整で指名かぶりを回避するお願いをするのも良いですね。
席に戻ってきた時は「申し訳なさ」より「嬉しさ」を表現
他のテーブルから席に戻って来たら、お待たせした申し訳なさよりも、「ただいま~」と笑顔で言うことで、嬉しさを表現するのがコツ。
「はぁ~、やっと◯◯さんのところに帰ってこれた。ここが一番安心できて落ち着くなぁ」
といった感じで、どのお客さんに対しても、「あなたは特別」「あなたが一番」という対応を心がけましょう。
指名被りの対応もお客さん相手で異なります。新橋のキャバクラにくるお客さんは会社員の方がメインなので、変な癖もなく対応が簡単ですよ!